健康と医学

メディ・オディカニ=セイドラー: 注意を向けた時、脳では何が起きているのか
06:32
2017/07/12
注意とは、何に焦点を当てるかではなく、どの情報を遮断するかということでもあります。計算神経科学者のメディ・オディカニ=セイドラーは、集中しようとする時の脳の状態を調べることで、脳とコンピューターをより密接に結びつけて、ADHD(注意欠如・多動性障害)の治療や、コミュニケーションをとることができなくなった人を手助けするモデルを構築したいと願っています。簡潔で魅力的なこのトークで、エキサイティングな科学にもっと触れてください。
ウェンディ・トロクセル: ティーンエイジャーの登校時間を遅らせるべき理由とは
10:33
2017/06/09
ティーンエイジの若者は睡眠が足りませんが、原因はスナップチャットや社会生活やホルモンではなく、社会政策が間違っているからだと、ウェンディ・トロクセルは言います。眠りの研究者で、睡眠医学の臨床医であり、ティーンエイジャーの母親でもある自分の経験を基に、トロクセルは、学校の早すぎる始業時間のせいで、生涯で一番眠りが必要な時期に、いかに若者が睡眠時間を奪われてしまっているかについて、議論しています。
ロバート・サポルスキー: 最善の自己と最悪の自己の生物学
15:51
2017/05/31
人間は非常に思いやり深く利他的にふるまうこともあれば、一方でとても残酷で暴力的にもなれるのは、どういうことでしょうか?私達の行動の要因を理解するために、神経科学者のロバート・サポルスキーは極限状況を設定し、行動が行なわれる数秒前から数百万年前に至る時間の尺度で行動を考察します。この魅力的なスピーチの中で、サポルスキーは私達の最悪の行動と最善の行動の要因に関する生物学の先端的研究を披露します。
サング・デリ: メンタルヘルスを気遣うのは恥ずかしくなんかない
09:06
2017/05/26
起業家サング・デリは、ストレス過多になったとき、自身の奥深くにあった偏見に直面せざるを得ませんでした。「男性はメンタルヘルスを気遣うべきではない」というものです。個人的な語りで、デリは、感情にふれることを良しとしない社会のなかで不安に対処することをどのようにして学んだかを教えてくれます。彼が言うように、「どう感じているかに正直であっても弱いわけではありません。そうすることで私たちは人間らしくいられるのです」。
リサ・ジェノヴァ: アルツハイマー病を予防するために出来ること
13:56
2017/05/19
アルツハイマー病があなたの脳の運命でなくてもいいのです ― 『アリスのままで』の著者リサ・ジェノヴァは言います。この疾患の最新の研究を紹介するとともに、アルツハイマー病に強い脳を作るために私たち個人ができることについての有望な研究成果にも触れます。
デイビッド・カサレット: 医療大麻に対するある医師の経験
15:07
2017/05/17
内科医デイビッド・カサレットは医療大麻にまつわる眉唾や半信半疑な話に聞き飽きていました。そこで懐疑心を持って、自分自身で徹底した調査を行いました。彼は私達が知っている事、知らない事、通常の医療が現代の医療大麻薬局から学ぶ事の出来る物に関する魅惑的な報告を行います。
マイケル・ボッティチェリ: 依存症も疾病の1つだ。他の疾病と同様に扱われるべきだ
10:44
2017/04/21
アメリカ合衆国では依存症や薬物乱用に必要な医療ケアや治療を9人に1人しか受けることができません。前薬物管理対策局長であるマイケル・ボッティチェリは、この「流行」を終わらせるために活動し、依存症の人々に親身に寄り添って、同情と公平で接しています。自身の思いを込めたトークでは、彼らの声を届け、薬物依存症患者に押される烙印と向き合うように現在回復期にいる何百人ものアメリカ人を励まします。
キャシー・ハル: 末期小児患者たちのための家からの物語
15:18
2017/03/24
短い一生を終える若い命を尊重し祝福するために、キャシー・ハルは米国で最初の独立型小児緩和ケア施設「ジョージ・マーク・チルドレンズ・ハウス」を設立しました。その使命は、末期症状の子供たちとその家族にお別れのための平和な場所を提供することです。彼女は知恵、喜び、想像力と心痛む喪失に満ちた物語を共有します。
スー・クレボルド: 息子はコロンバイン高校乱射犯 ― 母として、私の伝えたいこと
15:18
2017/02/27
スー・クレボルドは、生徒12人と教師1人が犠牲となったコロンバイン高校銃乱射事件の犯人の1人であるディラン・クレボルドの母親です。事件後、彼女は何年もかけて家族の歴史を詳細に掘り起こし、息子が犯した暴挙を防ぐために何ができたのか理解しようとしてきました。この痛々しく苦悩に満ちた講演を通し、クレボルドは自ら命を絶つ思考と人を殺す思考との関連性を研究し続けるよう、親や専門家に対して訴えながら、精神病と暴力の交差点を探ります。
ジェン・ブレア: もしも医者には診断できない病に倒れたら?
17:07
2017/01/17
5年前、TEDフェローのジェン・ブレアは、世間では慢性疲労症候群として通っている難病、筋痛性脳脊髄炎(ME)を患い、病状はどんどん進行していきました。この病気は日常生活に著しく支障をきたし、ひどいときにはベッドシーツがカサカサ擦れる音さえ耐えられない日もあるほどです。医療での対処が困難な病気を持つ患者たちの生き様を映画という形で記録するというミッションを持つブレアが、根本的な病因も、身体に与える影響も完全に解明されていないこの疾患に対し、治療を受けるために直面してきた数々の障壁について語る、感動を呼ぶトークです。
レベッカ・ブラックマン: 薬でうつ病やPTSDを予防することは可能か?
18:23
2017/01/13
より優れた医薬品の開発は、偶然でありながら、革新的な発見によって道が切り開かれてきました。科学がどう進歩するかを巧みに語りながら、神経学者レベッカ・ブラックマンが、広がりつつあるうつ病やPTSDといった精神疾患を解決する可能性を持つ、偶然発見された革新的な治療法について話します。さらに、その予想を超えた、物議をかもす展開をお聞きください。
メリッサ・ウォーカー: アートはPTSDの見えない傷を癒せる
09:48
2016/11/02
「トラウマによって、被害者は口を閉ざしてしまいます。しかしアートは戦争の心理的な外傷に苦しむ人々が心を開き、その傷を癒す手助けが出来るのです。」クリエイティブな芸術家であり、セラピストでもあるメリッサ・ウォーカーは語ります。精神的なダメージを負った兵士たちが、仮面の制作を通じて自らを悩ますものが何であるかを知り、遂にはそれから逃れられるようになっていく過程が、感動的に描かれるトークです。
アダム・デ・ラ・ゼルダ: がんとの戦いに勝利するために我々が始めた方法
12:42
2016/10/26
スタンフォード大の研究者であるアダム・デ・ラ・ゼルダから、がんに対する最新技術について聞いてみましょう。彼は、自ら最先端技術の開発を手掛けています。彼の研究室では、体内に注入されたがんを識別する金の微粒子を描出する素晴らしいイメージング技術を確立しようとしています。この技術で、命にかかわる腫瘍は、極小サイズでも全てを、外科医が摘出できるようにすることを目指しています。
フランツ・フロイデンタール: 手術せずに心臓疾患を治す方法
09:28
2016/09/30
医用品の発明とその国特有の文化とが交差する場所で、小児循環器科の医師、フランツ・フロイデンタールは伝統的なボリビアの機織りから生まれた器具を使って世界中の子ども達の心臓に開いた穴を修復しています。彼はこう言います。「今の時代が抱える最も複雑な問題も、もし夢を見る事が出来るなら、簡単なテクニックで解決出来るのです。」
エド・ボイデン: 脳の見えない秘密を調べる新しい方法
13:15
2016/08/29
神経工学者のエド・ボイデンは、私達の脳の小さな生体分子がどのように感情、思考、感覚を生み出すのか知ろうとしています。また、てんかんやアルツハイマー病のような脳の疾患を引き起こす生体分子の変化を突き止めたいとも願っています。「見えない構造を顕微鏡で拡大するより、脳組織を物理的に拡大したら見やすくなるのでは?」と彼は考えました。紙おむつの吸収材に使われるポリマーが、なぜ私達の脳をもっと良く理解する為のカギとなり得るのか、知りたいと思いませんか。
エリーズ・ロイ: 障がい者のためのデザインは全ての人の役に立つ
13:18
2016/08/16
「聴覚を失ったことは、私が恵まれた最も素晴らしい才能のひとつだと思います」と、エリーズ・ロイは言います。障がい者の権利を専門とする弁護士であり、デザイン思考の実践者でもある彼女は、耳が聞こえないことによって、世界を独自の方法で経験し、理解しているのだと言います。そしてこの視点こそが、私たちが抱える大きな問題のいくつかを解決に導きうるものなのだと。「まず障がい者のためにデザインすれば、健常者のためにデザインする場合よりも、より良い解決策に行き当たることが多いのです」と、彼女は語っています。
マリアーノ・シグマン: 言葉から、あなたの将来のメンタルヘルスが予測できるとしたら?
12:14
2016/06/16
言葉の話し方や書き方から、あなたの将来の精神状態、さらには精神疾患の発症までもが予測できたとしたら?神経科学者のマリアーノ・シグマンが古代ギリシャと内省の起源へと時代を遡り、どのような仕組みで言葉から人の内面が垣間見えるのかを掘り下げます。彼はまた、言葉をマッピングする方法を用いた、統合失調症の発症を予測することもできるアルゴリズムについても詳しく解説します。シグマンによれば、私たちの書いたり話したりする言葉の客観的・定量的な自動分析に基づく、今とは大きく違った形のメンタルヘルスが将来的に登場するかもしれません。
ローラ・インドルフィ: 膵臓がん患者への吉報
06:03
2016/06/09
膵臓がんは、他に何の健康の問題もない人ですら罹る事のある病気です。愛する人を膵臓がんで亡した人なら誰でも、この病気が如何に衝撃的な早さで進行するかご存知でしょう。TEDフェローでバイオ物医療起業家であるローラ・インドルフィは、この複雑で致命的な病気の、革新的な治療技術の開発に携わっています。腫瘍を封じ込め、転移を防ぎ、薬を腫瘍に直接投与するという画期的なデバイスを紹介しながら、「いつか、膵臓がんを治せるようにしたいと願っている」とインドルフィは語ります。
サンギータ・バティア: 体内で腫瘍を見つけ出すミクロの粒子
10:43
2016/06/07
もし、高価な検査施設や安定した電気の供給が無くても、悪性腫瘍を何年も前に見つけることができたらどうでしょう?医師、生体工学研究者、そして起業家の顔を持つサンギータ・バティアは、数々の学問領域を横断する研究室を率いて、人間の疾患を理解し、診断し、治療する革新的な方法を探しています。癌による死の3分の2は完全に予防可能であり、彼女の目標は、それを防ぐことだと言います。バティアが複雑なナノ粒子科学をずば抜けた明晰さで解説し、何百万もの命を救うであろう革新的な癌検診法について語ります。
ウリ・ハッソン: コミュニケーション中の脳の反応
14:51
2016/06/03
神経学者のウリ・ハッソンは、人のコミュニケーションに関する基本的なことを研究しており、彼の研究室の実験により、例え話す言語が異なっていても、同じ概念や話を聞いているときには、我々の脳は似たような反応をしたり、同調したりすることが見出されました。この驚きの脳神経の機構により、脳の反応パターンを伝えたり、記憶や知識を共有することができます。ハッソンは「我々は意味に対する共通コードがあるからコミュニケーションができるのだ」と言います。
サラ・グレイ: 短命だった息子は新しい未来への道を開く
10:17
2016/05/25
サラ・グレイの胎内に宿った小さな命、トーマスは無脳症で手の施しようのない状態と診断されました。ところが彼女は、自分と家族が直面したこの悲劇を天からの特別な贈り物と捉えて、トーマスの体の一部を研究機関に提供する決断を下しました。このような形で生命科学に貢献した彼女は、その決断に至った心の旅路を、このトークで明らかにします。また同時に、彼女と同じような悲しみを抱えた家族に対する配慮を求めて、メッセージを投げかけます。
ポーラ・ハモンド: 癌との闘いに新たな強力な武器を
10:42
2016/05/06
癌は非常に賢く、順応性の高い病気です。医学研究者であり教育者でもあるポーラ・ハモンドは、癌を倒すために、私たちは新たに強力な攻撃手法を必要としていると語ります。ハモンドがMITの同僚達と共に研究しているのは、悪性度が高く薬剤耐性のある癌も治療が可能な、人間の髪の毛の百分の一サイズの「ナノ粒子」を分子レベルで操作する手法。この特殊な分子武器についてもっと学び、私たち皆に影響を与え得る病気と闘う、ハモンドの冒険の旅へ加わってみましょう。
マイルハ・ソネジ: パーキンソン病患者の生活を助けるシンプルなワザ
06:57
2016/03/31
パーキンソン病のような複雑な問題を解決するときも、シンプルな解決策が最良なものとなり得ます。このトークではマイルハ・ソネジが、パーキンソン病患者の日々の生活を少しだけ楽にしてくれるデザインを提案しています。彼女はこう主張しています。「科学技術だけが常に解決策だとは限りません。私たちに必要なのは、人間中心の解決手段なのです。」
ラス・オルトマン: 薬を併用したときに何が起きるか?
14:41
2016/03/23
2つの薬を別々の理由で飲んでいるのなら、1つ怖いことをお教えしましょう。薬の相互作用は研究が極めて難しいため、医者は薬を組み合わせたとき何が起こるかすっかり理解しているわけではないということです。ラス・オルトマンがこの大変刺激的かつ分かりやすい講演で聞かせてくれるのは、薬の予期せぬ相互作用を見つけるために、ちょっと意外な方法 ― 検索語を使うという話です。
メアリー・バセット: 医者が社会正義を求めるべき理由
13:49
2016/03/17
1980年代、ジンバブエでエイズの大流行を自ら目の当たりにしたメアリー・バセットは、この恐ろしいウィルスに対する、現地の人々の教育や治療を目的とした、診療所の立ち上げに貢献しました。しかし今、当時を振り返り、真の問題 ― 社会的弱者をさらに弱い立場に追い込み、世界の政治的・経済的な仕組みに根を下ろす、構造的な不平等に警鐘を鳴らさなかったことを後悔している、と語ります。同じ構造的問題が存在する今日のアメリカで、ニューヨーク市保健局長を務めるバセットは、あらゆる機会を利用し、医療の平等への支持を求め、人種差別反対を唱えています。変革を呼びかけるためには、答えをすべて知っている必要はありません。ただ、勇気が要るだけなのです。
ジョスリン・ブロック: 脳が自己修復する可能性とその補助について
11:34
2016/03/07
神経外科医のジョスリン・ブロックは、脳卒中から自動車事故の外傷までのすべての治療を通して、脳には自己修復能力がないことを痛感しています。しかし彼女は同僚と共に神経修復への鍵となるダブルコーティン陽性細胞をみつけたかもしれないといいます。幹細胞に似て極めて順応性があり、脳から採取して培養後に同じ脳の損傷領域に再移植すると、この細胞が修復と回復を助けます。「少し手助けをすれば、脳は自己修復できるかもしれないのです」と彼女は語ります。
マシュー・ウィリアムズ: ありのままの自分 ― チャンピオンになれる場所、スペシャルオリンピックス
14:12
2016/02/26
知的障害についてどれだけ知っていますか?スペシャルオリンピックスのチャンピオンであり、アンバサダーでもあるマシュー・ウィリアムズは、運動競技とそこで培われる仲間との結束が、競技場の内外双方で、アスリートの人生を変えるのだという生きた証拠です。アスリート仲間たちと共に、ウィリアムズがあなたを次の大会へ招待します。障害者に対する見方を変えずに会場を出られるでしょうか?
パーディス・サベティ: 死に至る新たなウイルスに立ち向かう方法について
09:37
2016/02/25
エボラ熱が2014年3月に発生し、パーディス・サベティのチームはウイルスのジノム(genome、ゲノムとも表記)解析により、その変異の仕方や感染拡大の経緯を解明しました。世界中のウイルス追跡チームや科学者たちがこのウイルスとの喫緊の戦いに参加できるよう、パーディスは即座に彼女の研究をネットで公開しました。このトークで、彼女はオープンな共同研究がウイルスを食い止める為には必須であり、次に来るであろうウイルス感染症への対応に必要だと示しています。「私たちは透明性のあるオープンさを持って協業し、情報を共有し、共に戦わなければなりませんでした。」サベティは続けます「世界が一つのウイルスによる破壊に振り回されないよう、何十億もの暖かい心や思いやりの協力で 世界を照らして行きましょう。」
ジャドソン・ブルワー: 悪い習慣を断ち切るシンプルな方法
09:24
2016/02/24
つい引きずっている悪い習慣を新たな視点から捉え直すことで、その悪習を断ち切れるとしたらどうでしょう。精神科医ジャドソン・ブルワーは、喫煙から過食に至るまで、よくないと自覚していても、どうしてもやめられない習慣、つまり依存症と「マインドフルネス」との関係を研究しています。習慣形成のメカニズムをまず詳しく学び、その知識をもとに、簡単に実行できるのに実は深い意味のある、悪習への対策を見つけましょう。今度こそ、つい一服、ほんの一口、車の運転中に一瞬だけメール…という誘惑に勝てるかもしれません。
浅川智恵子: 視覚障害者が世界を自由に探索できるようにする新技術
09:29
2016/01/05
技術によって生活の質をいかに向上させることができるか?どうすれば視覚を使わずに世界を動き回れるようにできるか?14歳の時に視力を失ったIBMフェローで発明家の浅川智恵子は、そんな問に答えるべく取り組んできました。笑いを誘うデモ映像で彼女が紹介するのは、視覚障害者がかつてなく自由に世界を探索できるようにする新技術です。そして歴史が示しているのは、優れたアクセシビリティをデザインするとき、すべての人が恩恵を受けるということです。