科学と技術

レベッカ・クラインバーガー: 自分の声が嫌だと感じるのはなぜか
12:42
2018/05/24
私たちの声は、他人から見た私たち自身の印象と区別できせません。しかし、私たちと自分自身の声との関係は非常に不明瞭です。レベッカ・クラインバーガーは、私たち人間がどのように声を使い、どのようにして自分の声と他人の声を理解するのかを研究しています。このトークでは、自分の声が嫌いだと感じるのであればそれはなぜかなのか、「外向きの声」「内向きの声」「内声(心の声)」の違いとは何か、そして自分自身は気づかずに私たちが発している驚くべき情報について解説します。
レイラ・タカヤマ: ロボットの気持ちを考える ― 人間とロボットの共存社会を目指して
12:55
2018/02/16
私たち人間は既にロボットに囲まれて生活しています。食洗機や自動温度調節器などの機械は私たちの生活に完全に調和していて、もはやそれらをロボットと呼ぶ必要さえ感じません。この先、ロボットがさらに普及する未来はどうなるでしょう?社会科学者のレイラ・タカヤマは人間とロボットのユニークな共存社会を設計しつつ、ロボットの将来を研究することは実は私たち人間をより深く理解することに繋がると提言します。
ラディカ・ナグパール: 魚の群れから学習する知能機械
10:51
2017/10/06
空想科学小説が描く未来では、人工知能は私たちと同じ筋道で思考をするようになっています。でも、自然界にある他の知性をモデルに人工知能を作り上げたらどうでしょう?ロボット技術者のラディカ・ナグパールは、昆虫や魚の群れが示す集団的知性を研究し、それらの行動規則を理解しようとしています。この先見性のあるトークで、ナグパールは人工的に集団の力を作り出す自らの研究を紹介するとともに、ロボットが群れをなして堤防を作ったり、作物の受粉をしたり、サンゴ礁の監視や衛星の集団形成をしたりする未来を語ります。
新井紀子: ロボットは大学入試に合格できるか?
13:37
2017/09/13
東ロボくんをご紹介します。このAIは、大学の入学試験で上位20%の成績を収めました ― 何も理解することなしに。ロボットがすぐ大学に入学するようになるわけではありませんが、東ロボくんの成功は人間の教育の未来に疑問を提起します。人間がAIより上手くできることについて子供たちが上達できるよう、私たちはどう助ければよいのでしょう?
アン・マデン: 微生物の世界へようこそ ― 自宅にも、そしてあなたの顔にも
10:07
2017/08/24
あなたの中にいる、そしてあなたを取り囲む微生物のジャングルに目をこらしてみてください。あなたの頬に生息するごく微少な生物もいれば、お宅のソファの下や裏庭の土の中にも微生物がいます。こうした微生物に対して、私たちは敵対的な関係性を築いています。それらは消毒したり、駆除したり、殺菌する対象なのです。しかし微生物学者のアン・マデンによると、こうした微生物は発見されるのを待っている新たなテクノロジーや医薬品の源泉であるといいます。マデンは言います ― 「こうした錬金術師とも言える微生物は気持ち悪いなんてことはない、未来そのものなのだ」と。
トム・グルーバー: AIはいかに人の記憶、仕事、社会生活を改善するか
09:46
2017/08/21
機械は私たちをどれだけ賢くできるでしょう?Siriの共同クリエーターであるトム・グルーバーは、私たちと競争し居場所を奪う代わりに、私たちの能力を拡張し、協力する「人間的なAI」を作りたいと考えます。彼が共有するのはAIが私たちが超人間的パフォーマンスを理解や創造、知覚において実現する事を助けるだろうという未来のヴィジョンです。AIは人間のデザイン技術を飛躍的に向上させたり、今まで読んだものや出会った全ての人の名前を全て記憶する手助けをしてくれるでしょう。グルーバーは言います。「今、私たちは人工知能におけるルネッサンス時代の真っ只中にいます。機械が賢くなる度に私たちも賢くなるのです」。
ジョセフ・レドモン: コンピューターはいかに物体を即座に認識できるようになったのか
07:37
2017/08/18
10年前には研究者達はコンピューターで猫と犬を見分けるのはほとんど無理だと思っていました。今日では、コンピュータービジョンシステムにより99%以上の精度で行えるようになっています。どうやってでしょうか?ジョセフ・レドモンはオープンソースの物体検出システム YOLO (You Only Look Once) に取り組んでいて、シマウマから一時停止の標識まで、映像や画像の中の物体を瞬時に識別できるようにしています。この目を見張るようなデモで、レドモンは自動運転車やロボットやガンの検出といった応用に向けた重要なステップを披露しています。
マーク・レイバート: 走って飛び跳ねて、ドアも開けられるロボット犬「スポット」
14:33
2017/08/14
ロボットが人間や動物と同じように行動する、そんなサイエンス・フィクションで描かれる未来は意外とすぐそこまで来ているのかもしれません。ボストン・ダイナミクス社を創設したマーク・レイバートが開発している先進的ロボットは、チーターのように駆けたり、深さ25cmの雪の中を進んだり、2足直立歩行したり、さらにはドアを開けて荷物を配達したりできます。レイバートが会場でデモを披露する機敏なロボット「スポットミニ」は、周辺空間をマッピングし、物を取り扱い、階段も上れます。もしかすると、近いうちにロボットが身のまわりのことを手伝ってくれるようになるかもしれません。
デイヴィッド・バロン: あなたは皆既日食を是非体験すべきである
12:17
2017/08/10
2017年8月21日、月の影がオレゴン州からサウスカロライナ州まで駆け抜け、自然界で最も壮大な光景とされる皆既日食が観測されました。日食マニアのデイヴィッド・バロンは世界中でこの珍しい事象を追いかけています。太陽コロナを目にする至福の喜びを語り、なぜあなたが皆既日食を是非体験すべきであるのか説明してくれます。
ガルリ・カスパロフ: 知性を持つ機械を恐れるな、協働せよ
15:20
2017/06/20
テクノロジーを最大限に活かしたいなら、私たちは自己の恐怖心と向き合わなければならないし、人間性の最善の部分を引き出したいなら、私たちは向き合った恐怖心を克服しなければならない、とガルリ・カスパロフは言います。史上最高のチェス・プレーヤーの1人であるカスカロフは、1997年、IBMのスーパーコンピュータであるディープ・ブルーとの記念すべき対局に破れました。今回、カスパロフは、知的なマシンが私たちの大いなる夢を実現していく助けとなる未来を展望します。
ケイティ・バウマン: ブラックホールの写真を撮影する
12:51
2017/04/28
天の川銀河系の中心には超大質量ブラックホールがあり、回転している円盤状の熱いガスを吸い込んでいます。そのブラックホールは近づくものは何でも、光でさえも飲み込んでしまいます。そのため、ブラックホールを見ることはできません。しかし、その「事象の地平面」はガスに影を落とすので、その影の写真を撮ることで宇宙についての重要な謎を解く鍵が得られるでしょう。科学者はその写真を撮るには地球サイズの望遠鏡が必要だと考えてきました。しかし、ケイティ・バウマンと天文学者たちのチームは、賢い解決策を見出しました。どのように究極の闇を見ることができるかをご覧ください。
アシュトン・コーファー: 若い発明家の発泡スチロールリサイクル計画
06:01
2017/04/18
梱包用の詰め物から使い捨てのコーヒーカップまで、アメリカだけで毎年900万トンの発泡スチロールが生産されており、それは全く再利用されません。この資源の無駄と溢れかえったごみ処理施設の現状に衝撃を受け、アシュトン・コーファーは科学フェアのチームメートと共に、使用済みの発泡スチロールに熱処理を施して他の役立つ物質を造り出しました。FIRST LEGOリーグの世界イノベーション賞とGoogle科学フェアのアメリカ科学イノベーター賞を受賞した彼らのオリジナルデザインを見てみましょう。
アニー・リュー: においの「自撮り」やその他の合成生物学的な実験
07:20
2017/03/17
もし、自分のにおいを「自撮り」できたら?キスをしたら植物が成長を始める口紅があったら?アニー・リューは、技術と感覚認知が交差する分野を開拓していて、彼女の研究は、科学とデザイン、芸術の狭間にも位置しています。この冴え渡った賢明なトークで、彼女は「SF(サイエンス・フィクション)が科学的な現実(サイエンス・ファクト)となったら何が起こるのでしょうか?」と問いかけながら、夢、不思議なこと、そして、実験を紹介します。
ジョナサン・ロシター: 汚染物資を「食べる」ロボット
14:10
2017/03/15
このトークでは、汚水を飲み込む事で、自身を動かす為に必要な電気を生み出し、汚染物質を清掃するロボット“Row-bot”が紹介されています。ロボット専門家、ジョナサン・ロシターは、微生物を使った燃料電池で藻類の過剰繁殖を防いだり、水面に流出した油膜を中和しながら水中を泳ぐ特殊なマシンが、どのようにして生物分解型の、自動汚染除去ロボットの先駆けとなりうるかを説明しています。
グラディ・ブーチ: 人工知能が人間を超えるのを怖れることはない
10:20
2017/03/13
新たな技術は新たな不安を呼び起こすものですが、非常に強力で感情のない人工知能を怖れることはないと、科学者であり思想家であるグラディ・ブーチは言います。我々は人工知能をプログラムするのでなく、人間の価値観を共有するように教えるのだと説明し、超知的なコンピューターに対する(SF的な)最悪の恐怖を和らげた上で、ありそうにない人類存亡の危機を怖れるよりも、人工知能が人の生活をどう良くするか考えるようにと促します。
モーリス・コンティ: 直感を持った人工知能が生み出すすごい発明
15:23
2017/02/28
デザインツールにデジタル神経系を与えたら何ができるでしょう?コンピューターが我々の思考力や想像力を高め、ロボットシステムが橋や車やドローンなどの画期的な新しいデザインを自分で考え出し、構築するのです。未来学者のモーリス・コンティといっしょに「拡張の時代」へと旅し、人にもロボットにも単独では作り得ないようなものが共同で作り上げられる世界を垣間見てみましょう。
ダン・ブリックリン: 表計算ソフト誕生の話
12:00
2017/02/01
ダン・ブリックリンは、あなたが日常的に使っているであろうMicrosoft ExcelやGoogle Sheetsのお祖父さんにあたる世界初の表計算ソフトVisiCalcを共同開発し、世界を永久に変えました。ソフトウェア技術者であり、コンピューター界の伝説である彼が語る、最初にした仕事や夢想や宿題が絡み合って画期的な発明へと繋がった話に耳を傾けましょう。
ジョージ・トレウスキ: ナノテクノロジーの次の一歩
09:35
2017/01/31
毎年コンピューターのシリコンチップは小さく、パワーは2倍になり、機器の可動性とアクセスが改善されていきます。しかしこれ以上チップを小さくすることができなくなったら何が起きるでしょうか?ジョージ・トレウスキは、見たこともないような前人未到のナノマテリアルの世界を研究しています。現在の研究は、自然の生命体が複雑で多様そしてエレガントな構造を構築するのと同じ方法を用いて、何十億ものカーボンナノチューブを回路の構築に必要なパターンを描く化学プロセスを開発することです。次世代コンピューティングの切り札となりえるでしょうか?
ジェームズ・ビーチャム: 物理学の未解決問題をいかに探求するか
15:54
2017/01/20
ジェームズ・ビーチャムは物理学で最も重要な未解決問題の答を求めて、世界最大の科学実験施設であるCERNの大型ハドロン衝突型加速器で研究をしています。この面白く分かりやすいトークで、彼は科学はどのように展開していくかを紐解きます。未発見の基本粒子を探し、重力の謎を解き明かす旅路は空間の余剰次元へと向かい、探求はいかに継続していくのかが詳しく説明されます。
ナタリー・パネク: 地球を周回している宇宙ゴミを片付けましょう
10:15
2017/01/05
私達の生活は、地球上にはないものに支えられています。それは情報、娯楽、通信など多くのことに常に使われている人工衛星インフラです。しかし、地球軌道は無限にある訳ではありません。私達の行動を大きく変えなければ、宇宙デブリの問題は悪化して行くだけでしょう。ナタリー・パネクは、私達が頼りとしている人工衛星の宇宙環境への影響を考えて欲しいと訴えます。地球の軌道環境はとても美しく、人類の探索の出入り口でもあります。それをどう保つかは、私達次第なのです。
ジョー・ラシター: 気候変動の解消に向けた原子力発電の必要性
13:46
2016/12/19
物事を深く考え、率直に語るジョー・ラシターが焦点を当てるのは、クリーンで安全、二酸化炭素の排出量と吸収量が等しい上に、信頼性が高く低コストのエネルギー供給手段の開発です。彼は世界のエネルギー事情を分析することを通して、以前から扱い難い問題だった原子力発電を大きく取り上げるとともに、化石燃料に経済性で匹敵する新しい原子力発電所の設計について語ります。「原子力発電はこれまでよりずっと安全かつ安価に建造できる」と彼は言います。今こそ原子力発電の推進を選択すべき時なのです。
ロジャー・アントンセン: 世界を理解する奥義としての数学
17:04
2016/12/13
ロジャー・アントンセンと一緒に、最も想像力を使う芸術様式である数学を通して、世界の仕組みや謎を解き明かしましょう。見方をちょっと変えることで、パターンや数や式が姿を現し、それが共感や理解に繋がるのだと彼は言います。
ゼイナップ・トゥフェックチー: 機械知能は人間の道徳性をより重要なものにする
17:42
2016/11/11
機械知能はもう存在しており、私たちは既にそれを使って主体的な決定を行うようになっています。しかし人工知能が成長・向上していく複雑な道筋は理解しにくく、制御することも難しいのです。このトークで、科学技術に関する社会学を研究するゼイナップ・トゥフェックチーは、いかに知能機械が人間のエラーパーターンと合わない、そしてそのために予想も事前の備えもないやり方で失敗を犯すと警告を発します。「私たちは責任を機械に外部委託することはできない」と彼女は言います。そして「私たちは人間としての価値観と倫理観をさらに強固に持たねばならない」と。
エレン・ヨルゲンセン: CRISPRについて、みんなが知るべきこと
09:53
2016/10/24
ケナガマンモスは復活させるべきでしょうか?ヒト胚の遺伝子編集は?あるいは人間にとって害があるとされる種を全滅させることは?ゲノム編集技術CRISPRは、こういった途方も無い問題を検討する根拠を与えました。でも、その仕組みはどうなっているのでしょう。科学者でコミュニティ・ラボを提唱するエレン・ヨルゲンセンが今、熱心に取り組んでいるのは、科学者以外の人々にCRISPRの神話と現実を冷静に説明することです。
オーデッド・ショゼヨフ: 自然に潜む驚異的な力を生かす方法
13:21
2016/10/18
植物の世界の最も強い素材と、昆虫の世界の最も弾力的な素材を組み合わせたら何ができるのでしょう?あらゆるものを変えることになる超高性能素材です。ナノバイオ工学者オーデッド・ショゼヨフは、ネコノミからセコイアまで、自然界に見つかる驚異的な素材の例を取り上げ、スポーツシューズからインプラントまで、彼のチームがそれを生かしているクリエイティブな方法を紹介します。
セバスチャン・クレイベス: 自分でDNA検査ができる時代の到来
13:04
2016/10/13
ワクチンの改良から遺伝子組み換え、それに犯罪の解決まで、DNA技術は世の中を変えていきました。今や人類史上初めて、誰もが自宅の台所で靴箱よりも小さな装置を用いて、DNAの実験を行うことができる時代になりました。我々はパーソナルDNA革命、つまり、DNAに隠された秘密を自ら解き明かすことができる時代に生きているのだと、バイオテクノロジー起業家のセバスチャン・クレイベスは言います。
ジェームズ・グリーン: 地球外生命を宿しているかもしれない1つの惑星と3つの衛星
10:39
2016/09/07
地球外にも生命はいるのでしょうか?NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星科学部門の部門長であるジェームズ・グリーンと一緒に、地球外生命を宿していそうな場所を太陽系内の中で探してみましょう。
デイヴ・ブレイン: 惑星が生命を育むために必要なもの
13:42
2016/09/04
「金星は暑すぎ、火星は寒すぎ、地球はちょうどいい」と惑星科学者デイヴ・ブレインは言います。でもなぜなのでしょう?この快いユーモアに満ちた講演でブレインは、惑星が生命を宿すための条件は何かという魅惑的な科学を探り、生命を保持する惑星の時間軸において人類はちょうどいい時にちょうどいい場所にいただけかもしれない理由を語ります。
アンソニー・ゴールドブルーム: 機械に奪われる仕事 ― そして残る仕事
04:36
2016/08/31
機械学習は、もはや信用リスク評価や、手紙の仕分けといった単純な仕事だけをこなすわけではありません。今では小論文の採点や病気の診断といった、ずっと複雑なこともできるようになっています。このような進歩は不安を覚える疑問を提起します ― 将来私たちの仕事はロボットに取られてしまうのでしょうか?
エリック・ヘイゼルティン: 次なる科学の大発見とは?
10:47
2016/08/18
これまでの歴史の中で、思索することが美しく革新的な科学の発見に拍車を掛け、我々は全く新たな世界を見ることができるようになりました。エリック・ヘイゼルティンは「少しずつ進歩していく科学のことではなく、飛躍的な大進歩を遂げる科学についてお話しします」と言います。このトークで、ヘイゼルティンは情熱をもって2つのアイデアを挙げて、我々を知的な探求の最先端へといざないます。1つ目は既に歴史的な成功を収めたことの紹介で、他方は称賛にも値する野心さ(と健全な一握の懐疑心)をもって、人類にとっての最大の未解決問題の1つを掘り下げようとしている試みです。