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TED日本語 - メイ・リン・ネオ: オオジャコガイの知られざる魅惑的生態
TED Talks
オオジャコガイの知られざる魅惑的生態
The fascinating secret lives of giant clams
メイ・リン・ネオ
Mei Lin Neo
内容
紺碧の海というと、きっと思い浮かぶのはクジラやサンゴ礁でしょう。でも世界最大の貝であるオオジャコガイのことも、ちょっと考えてほしいのです。この素晴らしい生き物は100歳まで生き、最大140センチメートル、赤ちゃん象3頭分の重さにまで成長します。この魅力的な講演で、海洋生物学者メイ・リン・ネオが、なぜこの伝説的な生き物こそが海の英雄なのかを説明します。
字幕
SCRIPT
Script
Back home, my friends call me nicknames, such as "The Giant Clam Girl," "Clam Queen," or, "The Mother of Clams."
(Laughter)
This is because every time I see them, I talk nonstop about giant clams all day, every day. Giant clams are these massive and colorful shelled marine animals, the largest of its kind. Just look at this shell. The biggest recorded individual was four-and-a-half-feet long and weighed about 550 pounds. That is almost as heavy as three baby elephants.
South Pacific legends once described giant clams as man-eaters that would lie in wait on the seabed to trap unsuspecting divers. A story goes that a diver had lost his legs while trying to retrieve a pearl from a giant clam. I thought, "Really?" So out of curiosity, I did an experiment using myself as bait.
(Laughter)
I carefully placed my hand into the clam's mouth and waited. Hmm ... I still have my hand. It seems that these gentle giants would rather retreat and protect their fleshy bodies than feed on me. So much for those killer clam myths!
Unfortunately, the reality is, we are the giant clams' biggest threat. Considered a delicacy throughout the Western Pacific and Indian Oceans, giant clams have been traditionally fished as seafood. Fishermen are particularly interested in their adductor muscles, which are organs that hold the two shells together like a hinge. Just for their muscles, giant clams were almost hunted to extinction between the 1960s and 1980s. Clamshells are also popular in the ornamental trade as jewelry and for display. In the South China Sea, fishermen went out of their way to collect fossilized clamshells by digging through large areas of coral reefs. These were later carved and sold as so-called "ivory handicrafts" in China. Giant clams, dead or alive, are not safe from us. It's a "clamity!"
(Laughter)
(Applause)
With the spotlight on more charismatic marine animals such as the whales and coral reefs, it is easy to forget that other marine life needs our help, too. My fascination with giant clams got me started on conservation research to fill in the knowledge gaps on their ecology and behavior. One of the discoveries that we made was that giant clams could walk across the seafloor. Yes, you heard me right: they can walk.
To find out, we placed numerous baby clams on a grid. Now watch what happens over 24 hours. We think that walking is important for getting away from predators and finding mates for breeding. While it can hard to imagine any movement in these enormous animals, giant clams up to 400 pounds can still walk, they just move slower.
During my PhD, I discovered more secrets about the giant clams. But there was something missing in my work. I found myself asking, "Why should people care about conserving giant clams?" -- other than myself, of course.
(Laughter)
It turns out that giant clams have a giant impact on coral reefs. These multitasking clams are reef builders, food factories, shelters for shrimps and crabs and water filters, all rolled into one. In a nutshell, giant clams play a major contributing role as residents of their own reef home, and just having them around keeps the reef healthy. And because they can live up to 100 years old, giant clams make vital indicators of coral reef health. So when giant clams start to disappear from coral reefs, their absence can serve as an alarm bell for scientists to start paying attention, similar to the canary in a coal mine. But giant clams are endangered. The largest clam in the world is facing the threat of extinction, with more than 50 percent of the wild population severely depleted. And the ecological benefits of having giant clams on coral reefs are likely to continue only if populations are healthy, making their conservation paramount.
So I stand here today to give a voice to the giant clams, because I care a whole lot for these amazing animals, and they deserve to be cared for. It is time for the giant clams to step out of their shells, and show the world that they, too, can be the heroes of the oceans.
Thank you very much.
(Applause)
地元で 友達は 私をこう呼びます ― 「シャコガイ娘」 「ハマグリ女王」 「二枚貝の母」などです
(笑)
会う度に毎回 ずっと貝の話ばかり するからでしょう 毎日 一日中です オオジャコガイは大きくて 色鮮やかな有殻海洋動物で その種では最も大きいです この殻を見てください! 最も大きい個体は 140センチメートル 250キログラムという 記録があります ほぼ象の赤ちゃん3頭分の重さです
南太平洋の言い伝えでは 警戒心のないダイバーを捕えようと 海底で待ち構えている 巨大人食い貝とされていました ダイバーが 貝から 真珠を取ろうとして 脚を食べられたという 話もあります 私は 「本当に?」 と思いました ですから 好奇心で 自分を餌にして 実験をしたんです
(笑)
注意深く 貝の口に 手を入れて待ちました うーん... 私の手はこの通り この穏やかな巨人は 私を食べるより 逃げて 体を守ろうと するようです ただの人食い貝伝説ってことです
不運にも 現実は 私たちこそ オオジャコガイの 脅威なんです 西太平洋やインド洋の海域では オオジャコガイは美味とされ 伝統的に食用として 採られてきました 漁師たちが特に関心があるのは 貝柱です 蝶つがいのように 二枚の貝を くっつける器官です この貝柱のためだけに 1960年代から80年代にかけて 絶滅寸前まで採られました オオジャコガイの貝殻は 宝石や飾り物として 装飾品貿易では とても人気です 南シナ海の漁師たちは 化石化した貝殻収集のため 広いサンゴ礁域を 堀り崩していました それは後に彫刻され 中国では いわゆる 「象牙細工」として売られていました 生きていても死んでからも 人間から逃れられません 「大災貝」です!
(笑)
(拍手)
クジラやサンゴ礁のような カリスマ的な海洋動物に 注目が集まれば集まるほど 他の動物も助けが必要なことを 忘れがちです オオジャコガイへの強い関心から その未知の生態や行動を知ろうと 保護のための調査を始めました わかったことの一つは オオジャコガイが 海底を歩けることです 聞き間違いじゃないですよ 歩けるんです
研究の一環で たくさんの赤ちゃん貝を 碁盤目の上に置いてみました 24時間で何が起きたか 見てみましょう 歩くことは 天敵から逃げたり 交配相手を探すのに 大切なんです この巨大な生き物が動くのは 想像し難いですが 180キロまでの個体は 歩くことができ ただ動きが遅くなるだけです
博士課程のときに 他にもたくさん秘密を発見しました でも何か 欠けている ものがありました 自分自身に尋ねていたんです 「どうしてオオジャコガイなんかの保護を みんなが気にしなきゃいけないのか ― 私は別としても?」
(笑)
実はオオジャコガイは サンゴ礁と 深い関わりがあることがわかります この何でも屋の貝は サンゴ礁の育て役として ― 食品工場として ― エビやカニの 避難所として ― 浄水器として ― 一人で何役もこなしています 要するに オオジャコガイは サンゴ礁の住民として とても重要な役割を果たし オオジャコガイがいるだけで サンゴ礁が健康になるのです また最長で100歳まで 生きられるため オオジャコガイはサンゴ礁の健康の 重要な指標になります もしオオジャコガイが 姿を消し始めたら 科学者たちに気をつけろという 警報になります ― 炭鉱のカナリアのように でもオオジャコガイは 絶滅の危機に瀕しています この世界最大の貝は 絶滅の危機にあり 野生の貝は50%以上も 大幅に激減しています オオジャコガイの サンゴ礁への 生態学的利益というのは 健全な個体が十分にいなければ 続きません だから オオジャコガイの保護は 最重要なのです
今日は オオジャコガイの声を 代弁しました なぜなら この素晴らしい動物は 私にとって大事だし 大事にされるに値するからです オオジャコガイたちに 殻から出てもらって 海の英雄なんだと 世界に知ってもらいましょう
ありがとうございました
(拍手)
品詞分類
- 主語
- 動詞
- 助動詞
- 準動詞
- 関係詞等
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