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TED Talks(英語 日本語字幕付き動画)
TED日本語 - スー・オースティン: 車椅子で海中散歩
TED Talks
車椅子で海中散歩
Deep sea diving ... in a wheelchair
スー・オースティン
Sue Austin
内容
16年前、電動車椅子を手に入れた時、スー・オースティンはこれまでにない圧倒的な自由を感じました。しかしその一方、周囲の人々は、まるで彼女が何かを失ってしまったかのような視線を向けました。自身の創作活動を通じて、スーは外の世界を走り抜ける時におぼえる、奇跡のような感覚を伝えようとします。水中車椅子に乗ったスーが海底散歩を楽しみ、魚の群れと戯れ、海中を360度自由自在に浮遊するわくわくするような映像をご覧ください。 (TEDxWomenにて収録)
字幕
SCRIPT
Script
It's wonderful to be here to talk about my journey, to talk about the wheelchair and the freedom it has bought me.
I started using a wheelchair 16 years ago when an extended illness changed the way I could access the world. When I started using the wheelchair, it was a tremendous new freedom. I'd seen my life slip away and become restricted. It was like having an enormous new toy. I could whiz around and feel the wind in my face again. Just being out on the street was exhilarating.
But even though I had this newfound joy and freedom, people's reaction completely changed towards me. It was as if they couldn't see me anymore, as if an invisibility cloak had descended. They seemed to see me in terms of their assumptions of what it must be like to be in a wheelchair. When I asked people their associations with the wheelchair, they used words like "limitation," "fear," "pity" and "restriction." I realized I'd internalized these responses and it had changed who I was on a core level. A part of me had become alienated from myself. I was seeing myself not from my perspective, but vividly and continuously from the perspective of other people's responses to me.
As a result, I knew I needed to make my own stories about this experience, new narratives to reclaim my identity.
[ "Finding Freedom: 'By creating our own stories we learn to take the texts of our lives as seriously as we do 'official' narratives.' - Davis 2009, TEDx Women" ]
I started making work that aimed to communicate something of the joy and freedom I felt when using a wheelchair -- a power chair -- to negotiate the world. I was working to transform these internalized responses, to transform the preconceptions that had so shaped my identity when I started using a wheelchair, by creating unexpected images. The wheelchair became an object to paint and play with. When I literally started leaving traces of my joy and freedom, it was exciting to see the interested and surprised responses from people. It seemed to open up new perspectives, and therein lay the paradigm shift. It showed that an arts practice can remake one's identity and transform preconceptions by revisioning the familiar.
So when I began to dive, in 2005, I realized scuba gear extends your range of activity in just the same way as a wheelchair does, but the associations attached to scuba gear are ones of excitement and adventure, completely different to people's responses to the wheelchair.
So I thought, "I wonder what'll happen if I put the two together?" (Laughter) (Applause) And the underwater wheelchair that has resulted has taken me on the most amazing journey over the last seven years.
So to give you an idea of what that's like, I'd like to share with you one of the outcomes from creating this spectacle, and show you what an amazing journey it's taken me on.
(Music)
(Applause)
It is the most amazing experience, beyond most other things I've experienced in life. I literally have the freedom to move in 360 degrees of space and an ecstatic experience of joy and freedom.
And the incredibly unexpected thing is that other people seem to see and feel that too. Their eyes literally light up, and they say things like, "I want one of those," or, "If you can do that, I can do anything."
And I'm thinking, it's because in that moment of them seeing an object they have no frame of reference for, or so transcends the frames of reference they have with the wheelchair, they have to think in a completely new way. And I think that moment of completely new thought perhaps creates a freedom that spreads to the rest of other people's lives. For me, this means that they're seeing the value of difference, the joy it brings when instead of focusing on loss or limitation, we see and discover the power and joy of seeing the world from exciting new perspectives. For me, the wheelchair becomes a vehicle for transformation. In fact, I now call the underwater wheelchair "Portal," because it's literally pushed me through into a new way of being, into new dimensions and into a new level of consciousness.
And the other thing is, that because nobody's seen or heard of an underwater wheelchair before, and creating this spectacle is about creating new ways of seeing, being and knowing, now you have this concept in your mind. You're all part of the artwork too.
(Applause)
今日ここで 私の人生の歩みや 車椅子と― それが もたらした自由について お話できることを 嬉しく思います
私が車椅子を使い始めたのは今から16年前 病の進行によって 外界との繋がり方が 変わってしまった時です 車椅子を使い始めたことで 圧倒的な自由を得ました それまでの生活が消え去り制限されてしまった中 車椅子はまさに 新しい特別な おもちゃになりました ブンブン走り回って 再び風を感じることができました ただ屋外にいるだけで 爽快でした
でも 私が新たな喜びと自由を手にした一方で― 周囲の人々の反応は 完全に変わってしまいました もはや彼らの目には 私は映らないかのように 透明なマントで 覆われてしまったかのように 人々は 車椅子の生活がどんなものか 勝手な想像を巡らせているようでした 「車椅子」と聞いて何を連想するか 聞いたところ 返ってきたのは「限界」「不安」 「哀れ」そして「制限」といった言葉でした そうした人々の反応は 私自身の内面に定着し 自分が誰なのか 根本のレベルで変えてしまいました 自分の中の何かが 遊離されていきました 私は自分という存在を― 自らの視点ではなく他人の反応を通じて 絶えず そして鮮明に見続けたのです
そこで私は 自身の経験を自ら語ってアイデンティティーを 取り戻す必要がありました "自由を見つけるとは”自ら創作することで私たちは 人生という物語を作家のように 真剣に紡ぐようになる(デービス 2009年 TEDx Women)
私は 創作活動を始めました 車椅子を使う楽しさや 自由な感覚を伝えることで― 電動車椅子ですが世の中と 向き合いたいと思いました 車椅子を使い始めた時以来私の内面に定着し アイデンティティーを形成してきた先入観を変えるために これまでの概念を超えた イメージを作ろうとしたのです 車椅子は 色を塗って遊ぶためのオブジェとなりました そして文字通り 喜びや自由の 軌跡を残し始めると 人々が興味や驚きを示しました それに刺激を受けました まるで新たな視野が開かれ パラダイムシフトが起きたかのようでした 芸術の具現化によって 自己のアイデンティティーを再構築し 既成概念を見直すことで先入観を変えることを示したのです
そして 2005年にスキューバダイビングを始めると 車椅子と同様に ダイビングの道具によって 行動範囲を広げられることが分かったんです でも ダイビングの道具から連想されるのは 「刺激」や「冒険」であり 人々が 車椅子に対して抱くイメージとは全く異なります
そこで思ったんです「もしこの二つを一緒にしたら― どうなるかしら?」(笑)(拍手) そして その結果 誕生した水中車椅子が それまでの7年間のうちで 最も素晴らしい旅に 私を連れ出しました
では ここで皆さんに そうした驚くべき光景の一つをご覧いただきます そして それがいかに 素晴らしい旅であったか ご紹介します
(音楽)
(拍手)
これまでの人生で遭遇した どんなことよりも 素晴らしい経験です 文字通り 360度 自由自在に動くことで この上ない喜びと自由を味わいました
そして更に意外なことに 周囲の人々も 同様に感じているようなのです 彼らは目を輝かせて― 「私も同じものが欲しい」とか― 「あなたに出来るなら 私にも不可能はない」なんて言うんです
恐らく それまでの既成概念を 超えた光景を 目の当たりにした瞬間 これまで車椅子に抱いていた 固定観念が崩れた時 人は全く新たな視点から 物事を捉えないといけないからでしょう 更に そうした新たな気づきと共に 発想の自由が生まれ 他人の人生にも及んでいくのではないでしょうか 人は他人とは違うからこそ 見出せる価値があり 「喪失」や「限界」ではなく それがもたらす「喜び」に着目することで 刺激的で新しい視点から 世界を見る パワーと喜びを発見するのではないでしょうか 私にとって車椅子は 変化のための手段となります 実際 私は水中車椅子を「ポータル(入口)」と呼んでいます なぜなら それはまさに私を 新たな自分へ 次元へ そして新しい意識レベルに導いてくれるからです
また これまで誰も 水中車椅子を 知らなかったので このような光景を作り上げることは― 新たな視点 存在 知識を 創造することを意味します 今日 ここでそうした概念を持たれた皆さんも この創作活動に すでに参加しているのです
(拍手)
品詞分類
- 主語
- 動詞
- 助動詞
- 準動詞
- 関係詞等
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