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TED日本語 - ジュリアナ・マチャド・フェレイラ: ブラジルにおける希少動物密売根絶の戦い
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ブラジルにおける希少動物密売根絶の戦い
The fight to end rare-animal trafficking in Brazil
ジュリアナ・マチャド・フェレイラ
Juliana Machado Ferreira
内容
TED Senior Fellowの一員で生物学者のジュリアナ・マチャド・フェレイラがブラジルで捕獲されている野生の鳥や他の動物たちを救う活動についてお話します。密猟者から助け出された動物達はこれからどうなるのでしょうか、とジュリアナな問いかけます。
字幕
SCRIPT
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Illegal wildlife trade in Brazil is one of the major threats against our fauna, especially birds, and mainly to supply the pet market with thousands of animals taken from nature every month, and transported far from their origins, to be sold mainly in Rio de Janeiro and Sao Paulo.
It is estimated that all kinds of illegal wildlife trade in Brazil withdraw from nature almost 38 million animals every year, a business worth almost two billion dollars. The police intercepts these huge cargos with live animals, intended to supply the pet market, or they seize the animals directly from the people's houses, and this is how we end up, every month, with thousands of seized animals.
And for us to understand what happens with them, we're going to follow Brad. In the eyes of many people, after the animals are seized, they say, "Yay, justice has been served. The good guys arrived, took the cute, mistreated animals from the hands of the evil traffickers, and everyone lived happily ever after." But did they? Actually, no, and this is where many of our problems begin. Because we have to figure out what to do with all these animals.
In Brazil, they are usually first sent to governmental triage facilities, in which most of the cases, the conditions are as bad as with the traffickers. In 2002, these centers received 45,000 animals, of which 37,000 were birds. And the police estimates that we seize only five percent of what's being trafficked. Some lucky ones -- and among them, Brad -- go to serious rehabilitation centers after that. And in these places they are cared for. They train their flying, they learn how to recognize the food they will find in nature, and they are able to socialize with others from the same species. (Laughter)
But then what? The Brazil Ornithological Society -- so now we're talking only birds -- claims that we have too little knowledge about the species in nature. Therefore, it would be too risky to release these animals, both for the released and for the natural populations. They also claim that we spend too many resources in their rehabilitation. Following this argument, they suggest that all the birds seized from non-threatened species should be euthanized. However, this would mean having killed 26,267 birds, only in the state of Sao Paulo, only in 2006.
But, some researchers, myself included -- some NGOs and some people from the Brazilian government -- believe there is an alternative. We think that if and when the animals meet certain criteria concerning their health, behavior, inferred origin and whatever we know about the natural populations, then technically responsible releases are possible, both for the well-being of the individual, and for the conservation of the species and their ecosystems, because we will be returning genes for these populations -- which could be important for them in facing environmental challenges -- and also we could be returning potential seed dispersers, predators, preys, etc.
All of these were released by us. On the top, the turtles are just enjoying freedom. (Laughter) On the middle, this guy nested a couple of weeks after the release. And on the bottom, my personal favorite, the little male over there,four hours after his release he was together with a wild female. So, this is not new, people have been doing this around the world. But it's still a big issue in Brazil. We believe we have performed responsible releases. We've registered released animals mating in nature and having chicks. So, these genes are indeed going back to the populations.
However this is still a minority for the very lack of knowledge. So, I say, "Let's study more, let's shed light on this issue, let's do whatever we can." I'm devoting my career to that. And I'm here to urge each and every one of you to do whatever is in your reach: Talk to your neighbor, teach your children, make sure your pet is from a legal breeder. We need to act, and act now, before these ones are the only ones left. Thank you very much. (Applause)
ブラジルでの野生動物密売は 動物相、とくに鳥類にとって 深刻な脅威の1つとなっています。 主にペット市場への供給です。 毎月何千もの動物達が生息する大自然から 連れ去られ、主にサンパウロやリオデジャネイロ で売買されます。
ブラジルでの様々な違法野生動物売買によって 毎年3800万体ほどの動物が自然から 持ち出され、 商業的価値は 200億ドルにも匹敵すると 言われています。 警察はペット市場に出される、 生きてる動物の入っている 巨大なカーゴをインターセプトしたり、 住居から直接動物を押収したりしています。 毎月何千匹もの動物を 押収する結果となっています。
次に何が起こるのかを理解するため、 「ブラッド」を追って見ましょう。 多くの人は、動物が保護されると 「やった!正義は下された! 正義の味方がやってきて、 虐待された愛くるしい動物を 邪悪な密売者の手から 救い出し、 皆、幸せに暮らしました」と言うでしょう。 本当にそうでしょうか? 実際は違います。 多くの問題はここから始まります。 これらの動物をどうするかを 考える必要があるからです。
ブラジルでは一般的に、まず 国営トリアージ機関に送られます。 その環境は 密猟者のと同等に 劣悪なものです。 トリアージ機関は2002年に、 4万5千体の動物を受け入れ、 その内3万7千体は鳥類でした。 警察の推測によると、密猟された内 5%程度しか救出されていません。 「ブラッド」を含む幸運な動物達は、 トリアージ後本格的リハビリ施設へ行きます。 そこでは手当を受けます。 飛び方を教わります。 自然における食物の見つけ方も学びます。 そして同じ種族と 交際できるようになります。 (笑)
しかしその後は? 鳥類だけを見てみます。 ブラジル鳥類学機構は 野生動物に対する知識が なさすぎると主張しています。 よって、動物を自然に 帰すことは保護された動物と自然で生息する動物にとって 多大なリスクを伴います。 その上、リハビリに資源を 費やしすぎていると主張しています。 この議論に際して 保護された鳥類の内、 絶滅危惧種でない種は 安楽死させるべきだと提案しています。 しかしそれでは、 サンパウロだけで、2006年に 26267羽の鳥を殺した計算になります。
しかし私を含めた何人かの研究者や いくつかの非営利団体、ブラジル政府の人々は 他の策があると信じています。 健康状態や行動、推測生息地、 そして分かる限りの自然生息個体数等の 判定基準を満たした動物を 責任持って自然に帰す ことができると考えています。 動物自身、種族の保護、 エコシステムのためでもあります。 環境変化に取り組む上で 重要な役割を果たすだろう遺伝子を 自然に帰しているからです。 それに種子分配役や、捕食獣、 餌などを放している可能性もあります。
私達の放した動物です。 一番上ではウミガメが自由を満喫しています。 (笑) 真ん中の写真の鳥は、 放された数週間後に巣を作りました。 一番下はわたしのお気に入りで、 放された雄は、 4時間後に野生の メスと一緒になりました。 つまりこれは新しい取り組みではなく、 世界中で既に実施されています。 しかし、ブラジルではなお深刻な問題です。 我達は責任ある 放野をしてきたと信じています。 自然に帰した動物が交尾し、 ひなが生まれた記録を持っています。 つまりこれらの遺伝子は確実に自然に帰ってます。
しかし知識不足が原因で、 少数でしかありません。 もっと研究し、 この問題にもっと光を当てましょう。 できる限りの事をしましょう。 私はこの職に全力を捧げています。 皆さんも、自分達のできる事をするよう、 ここで呼びかけます。 隣人に話をしたり、子供達に実態を教えたり ペットを正当なブリーダーから購入したりです。 行動が必要です! 今必要です。 彼らが全滅する前に。 ご清聴ありがとうございました。 (拍手)
品詞分類
- 主語
- 動詞
- 助動詞
- 準動詞
- 関係詞等
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