科学と技術 (2)

リーナス・トーバルズ: Linuxの背後にある精神
21:30
2016/05/03
リーナス・トーバルズはテクノロジーを2度変革しました。インターネットを支えるLinuxカーネルで1度、そして世界中の開発者が使うソースコード管理システムのGitによってもう1度。TEDのキュレーターであるクリス・アンダーソンとのこの珍しいインタビューで、トーバルズは仕事や技術や人生に対する彼独特の考えの元になっている性格的特徴について驚くほどオープンに話しています。トーバルズは言います。「私はビジョナリーではなく、エンジニアです。歩き回って雲ばかり眺めている人々と一緒にいるのはまったく問題ありません。でも私の方は地面を見ていて、目の前にある穴をどうにかしたいと思っています ― 落っこちる前に」
タベサ・ボヤジアン: 宇宙でもっとも神秘的な星
13:46
2016/04/29
地球の千倍ほどの面積をもった何か巨大なものが、KIC 8462852の名で知られる遠方にある恒星の光を遮っていますが、その正体については定かでありません。天文学者のタベサ・ボヤジアンは、この巨大でかつ不規則な天体が何であるのか調べていますが、彼女の研究仲間は妙なことを言い出します ― 「これは宇宙人が造り出した巨大構造では?」このような突拍子もないアイデアには、とてもしっかりした証拠が必要です。ボヤジアンは、科学者が未知のものに直面したときに、これを探求し、仮説を検証する手法についてお話しします。
リサ・ニップ: 宇宙での生存に備えて人類が進化する方法
12:51
2016/04/21
いつの日か地球を離れ宇宙を探検するとしたら、人間の体は厳しい宇宙空間環境で生き延びる為にかなりの改善が必要です。リサ・ニップは、合成生物学の力を用いて地球上の微生物の、放射能さえ耐え得るような能力を活用し、宇宙探検ができるように人類を進化させたいと考えています。「私たちは意思に基づいた遺伝子的進化の時代に近付いています」とニップは語ります。「人体の機能に新たな能力を加え高めるというのは、もはや『どうやって』という問題ではなく、『いつ、やるか』なのです」
アレックス・キップマン: ホログラム時代の未来にあるもの
19:05
2016/04/18
実現の近いものから遙か先の未来像まで入り交じったこの想像力を刺激されるデモで、画面のないデジタル世界の可能性を探検しましょう。HoloLensヘッドセットを付けたアレックス・キップマンがここで披露するビジョンは、現実の世界に3次元ホログラムを持ち込んで人間の認識力を拡張し、デジタルコンテンツを触り、感じることができるようにしようというものです(最後にTEDのヘレン・ウォルターズによる質疑があります)。
メロン・グリベッツ: 拡張現実ヘッドセットを通して未来を覗く
10:54
2016/04/11
もしテクノロジーが、現実世界との関わりを邪魔することなく、私たちを周りの環境とより「深く」繋いでくれたら?ユーザーがホログラムのイメージを、まるで現実の物体であるかのように、「見て触る」ことを可能にする拡張現実Meta 2ヘッドセットにより、メロン・グリベッツは、機器が人々の感覚を制限するのではなく、拡張することを願っています。グリベッツがTEDのステージで行う、Meta 2の初めてのデモに参加しましょう。(TEDキュレーター、クリス・アンダーソンとのQ&Aが続きます)
ラファエロ・ダンドリーア: 魅惑的な未来の飛行ロボットを披露
11:35
2016/03/11
「ドローン」と聞いて何を思いますか?恐らく「便利なもの」か「恐ろしいもの」のどちらかでしょう。でもドローンが美的価値を持ち得ると思いますか?飛行ロボットを開発している自律システムの専門家ラファエロ・ダンドリーアの最新のプロジェクトでは、制御不能状態からの復帰やホバリングができる全翼機や、方向が存在しないような8枚のプロペラがある飛行体から、協調する小型クアッドコプターの群れまで、自律飛行の新境地を開拓しています。TEDのステージの上を、まるで蛍が舞うかのように、飛行ロボットの編隊が美しく旋回する様子は見る者を魅了します。さあ、心の準備はできていますか?
アラン・アダムス: 重力波発見が意味すること
10:58
2016/03/10
10億年以上前、彼方の銀河にある2つのブラックホールが逃れようのない螺旋運動に捉えられ、互いに引き寄せ合って衝突しました。理論物理学者アラン・アダムスは言います。「そのエネルギーのすべてが時空自体に取り込まれ、宇宙を重力の波で振るわせることになりました」。25年ほど前、科学者のグループがそのような重力波を見つけようとLIGO (ライゴ) と呼ばれる巨大なレーザー検出器を構築しましたが、予想されていた波はこれまで観測されませんでした。この圧倒されるような講演でアダムスが、物理学史上最も画期的な発見に繋がる想像もつかないほど微かな変化を、2015年9月にLIGOが捉えたとき何が起きていたのか解説してくれます。
ショーン・フォルマー: 形状変化テクノロジーが仕事を革新する
09:22
2016/03/01
キーボードとマウスよりも進んだ世界は、どんなものでしょうか?インタラクション・デザイナーのショーン・フォルマーは、操作する指先で情報に生命を吹きこむことのできる機械で未来を形作っています。このトークで、3Dの形状変化テーブルや、リストバンドに変形する電話、形を変えることのできるゲームコントローラーなど、私たちの暮らしや仕事のやり方を変える可能性のあるものをご覧ください。
アウケ・エイスペールト: イモリの様に走り、泳ぐことのできるロボット
14:10
2016/02/18
ロボット研究家のアウケ・エイスベールトは、複雑な地面を進むことが出来る本物の動物をモデルにした、家にあるSF小説に登場するような生物的ロボットをデザインしています。このようなロボットを作る過程は、現場作業、点検、捜索や救出作業に使えるような自走式ロボットの改善につながります。こういったロボットは自然の世界の真似をするというのだけではなく、生物の仕組みをより深く知り、脊髄の知られざる秘密を解き明かしてくれます。
ジル・ファラント: 干ばつに耐えられる農作物の作り方
13:56
2016/02/09
世界人口が増加し、気候変動の影響が顕著になるに従い、限られた農耕地で十分な作物を、生産しなくてはならない日が来るでしょう。分子生物学者のジル・ファラントは、死から蘇るかのような超耐性を持つ、珍しい“復活植物”を研究しています。復活植物は、これから増々暑く乾燥して行く地球の未来に、十分な農作物を約束してくれるでしょうか。
アオマワ・シールズ: 他の惑星の生命を見つけ出す方法
05:25
2016/01/28
天文学者であるアオマワ・シールズは、遥かかなたにある系外惑星の大気を調べることで、宇宙に住む生命の手がかりを探しています。天体の探求を行っていない時間には、古典的な訓練を受けた俳優(そしてTEDフェロー)である彼女は、演劇、著作や視覚的な芸術によって、若い女性達を科学の世界に興味を持ってもらおうとしています。「いつの日か、彼女たちが様々な背景をもった天文学者の仲間に加わり、その背景を活かして、ついには私達だけが宇宙における唯一の存在でないことを見出してくれるでしょう」と彼女は言います。
ハリー・クリフ: 物理学は終焉に達したのか?
13:57
2016/01/26
なぜ物は存在しているのでしょう?宇宙に面白いものがこうもたくさんあるのはどうしてなのでしょう?CERNの大型ハドロン衝突型加速器を使って研究する素粒子物理学者であるハリー・クリフのメッセージは、そのような疑問への答えを求める人たちにとって悪い知らせかもしれません。地上最大の装置と科学者達の最善の努力にもかかわらず、自然の持つ奇妙な性質を説明しきることは出来ないかもしれないのです。これは物理学の終焉を意味するのでしょうか?宇宙が秘める構造の研究状況を伝えるこの刺激的な講演に耳を傾けましょう。
ルシアン・ウォーコウィッチ: 火星は予備の地球ではない
05:54
2016/01/14
恒星天文学者でTEDシニア・フェローのルシアン・ウォーコウィッチは、NASAのケプラー計画に携わっていて、生命を保持できる場所を宇宙に探しています。だから、火星については注意して考えるようにという彼女の言葉には耳を傾けるべきでしょう。この短い講演で彼女が主張しているのは、地球を駄目にしたときに移り住む場所として火星を見るのはやめて、惑星間探査と地球保護を共通の目的の2つの面として捉えるようにということです。彼女の言うように、地球のような惑星を探せば探すほど、地球の有り難みが分かるようになるのですから。
レイモンド・ワン: 飛行機内の病原菌の動き方と対処法
06:28
2016/01/11
レイモンド・ワンは17歳の若さで、より衛生的な未来を作ろうとしています。飛行機の空気の流れ方を、流体力学を使ってシュミレーションしたところ、心配な結果を得ました。客室でくしゃみをする乗客がいると、空気の流れが病原菌を他の乗客に運んでいくのです。ワンの作成したアニメーションは、客室内でくしゃみがどのように動くのかを描き、一度見たら忘れられないでしょう。小さなフィンを用いて空調からの流れを増やし、病原菌を含んだ空気がいつまでも循環することがないようにするという彼の提案した解決策は表彰されました。
ジャダイダ・アイスラー: 科学を良い方向に進める知られざる頭脳
13:42
2016/01/07
ジャダイダ・アイスラーは、少女の頃から天体物理学者になることを夢見ていました。しかし、現実は厳しいものでした。当時、米国の物理学関連の博士号を取得した黒人女性は、たった18人しかいなかったのです。この個人的なトークで、いかに黒人女性としてイェール大学初の天体物理学博士号を取得したのか、そして科学やSTEM(科学、テクノロジー、工学、数学)教育分野における多様性が持つ価値について、強い信念を伝えます。「こんな自分には、将来の夢をかなえるのは無理だなんて、一寸たりとも考えてはなりません。夢をしっかりとつかみ、想像することすらできなかった世界に進まなくては」と彼女は言います。
ハラルド・ハース: 無線インターネット通信の画期的な新手法
07:24
2015/12/02
今ある技術を用いて、インフラが整っていない地域に住む40億人以上の人々がインターネットを使えたら?ハラルド・ハースらの研究チームは、簡単に入手できるLEDと太陽電池を使った、光によるデータ通信の新技術を発明しました。これはデジタル・デバイドを解消する鍵となることでしょう。未来のインターネットの様子をご覧ください。
トム・アグロ―: インターネットをスクリーンなしで見ると
08:23
2015/11/13
デザイナーのトム・アグロ―は、人が愛する自然な解決策とシンプルなツールで情報のニーズを満たし、情報機器と共存できる未来を創作しています。「現実はスクリーンより豊かで、大好きな情報に囲まれた幸せな場所を電球を灯すように自然に持てる」と彼は言います。
ジェニファー・ダウドナ: DNA編集が可能な時代、使い方は慎重に
15:53
2015/11/12
遺伝学者のジェニファー・ダウドナは、CRISPR-Cas9という遺伝子編集の画期的な新技術を共同開発しました。これにより、科学者によるDNA二本鎖の精密な編集が可能になって、遺伝的疾患の治療への道が拓かれたものの、「デザイナー・ベイビー」を誕生させることも可能となりました。ダウドナはCRISPR-Cas9の機能を再考することで、科学界に待ったをかけ、この新しいツールが引き起こす倫理問題について話し合いの場を持とうとしています。
ヴィージェイ・クーマー: 空飛ぶロボットの未来
13:09
2015/11/04
ペンシルベニア大学の研究室で、ヴィージェイ・クーマーのチームは、蜜蜂の動きに触発された自律飛行ロボットを作りました。彼らの最新の成果は精密農業への応用で、ロボットの一群が、果樹園にある個々の果樹や果実を解析してモデルを作成し、収穫量を増やしたり、水の管理を改善する上で重要な情報を農家に提供するというものです。
ネリ・オックスマン: テクノロジーとバイオロジーを融合したデザイン
17:32
2015/10/29
デザイナーで建築家のネリ・オックスマンは、デジタル製造技術と生物世界とを絡み合わせる研究チームを率いています。コンピュテーショナル・デザインと、付加製造技術、材料工学、合成生物学の交差する分野で、彼女の研究チームは、微生物や私たちの身体、製品や建築物までもが共生する新しい世界に踏み出しています。
ウェンディ・フリードマン: 宇宙の誕生が見える最新型望遠鏡
15:38
2015/09/22
いつ、どうやって宇宙は誕生したのでしょうか?天文学者の国際的グループは、大型で新たな望遠鏡を使い、可能な限り遠い過去を見ることでその疑問に答えようとしています。ウェンディ・フリードマンは、南アメリカに建設中の巨大マゼラン望遠鏡プロジェクトを先導しています。彼女はリオデジャネイロのTEDグローバルにおいて、巨大マゼラン望遠鏡によって可能になるであろう、宇宙に関する発見の壮大な展望を語ります。
ジム・アルカリリ: 量子生物学は生命の最大の謎を解明するか?
16:09
2015/09/16
コマドリはどうやって南方へと渡っていくのでしょうか?その答えは、あなたの想像以上に奇妙かもしれません。量子力学が関わっているのです。ジム・アルカリリは、とても新しくかつ奇妙な分野である量子生物学に関する話をまとめました。アインシュタインが「不気味な遠隔作用」と呼んだ量子力学的作用が渡り鳥の飛行を助けたり、様々な量子効果が、生物の起源そのものについても説明し得るのではないかと語ります。
ラジブ・マヒシュワラン: バスケットボールの激しい動きの背後にある数学
12:08
2015/07/06
バスケットボールは、型にとらわれない動き、選手間の接触、そして「時空パターン認識学的」なる要素をもった速い動きの試合です。ラジブ・マヒシュワランとその仲間は、コーチや選手が新しいデータを直感的なものと融合出来るように、試合の鍵となるプレイの背後にある動きを解析しています。それだけでなく、この研究で得られた知見は、様々な場面における人々の動きを理解するのにも役立つことでしょう。
クリス・アームソン: 自動運転車は周りの世界をどう見ているのか
15:29
2015/06/26
統計的に自動車おいて、信頼性の最も低い要素が何かというと、それは運転手です。現在進められている、運転席から人間をなくそうという企ての1つ、Googleの自動運転車プログラムを率いるクリス・アームソンが、自動運転車の現状について語り、自動運転車はどのように道路を見、次にどうすべきか自律的に判断しているのか、興味深い映像を使って紹介します。
ラナ・エル・カリウビ: 顔を見るだけで感情がわかるアプリ
11:04
2015/06/15
感情は私たちの生活のあらゆる面に影響します ― 学び方やコミュニケーションの取り方、決定の仕方まで様々です。しかし、デジタルにおいてはそれが欠けています。私たちが用いる電子機器やアプリは、私たちの感情を知りようがないのです。科学者のラナ・エル・カリウビは、これを変えようとしています。彼女は顔の表情を読み取って、それに対応する感情と結びつける、強力な新しいテクノロジーを実演します。この「感情エンジン」には大きな意味があり、私たちが機械と関わる方法だけでなく、お互いに交流する方法をも変える可能性がある、と彼女は言います。
サラ・シーガー: 太陽系外の惑星を求めて
16:15
2015/05/28
どの夜空に輝く星にも、少なくとも1つの惑星が回っています。この太陽系外の惑星について、どのような知識があり、さらに学ぶには何が必要なのでしょう?天文家のサラ・シーガーが、興味深い幾つかの系外惑星と、情報収集に使われる新しい技術を紹介します。この技術で生命体の住む系外惑星も見つけられるかもしれません。
エイブ・デイヴィス: 物の隠れた性質を解き明かす新しい映像技術
17:57
2015/05/05
音が物に引き起こす小さな振動をはじめ、私たちの周りでは微細な動きが絶えず起きています。最近の技術は、見たところ動きのない物の映像からそのような振動を拾い出し、音や会話を復元することを可能にしていますが、エイブ・デイヴィスはそれをさらに1歩進めています。何の変哲もないビデオから、物の隠れた性質を対話的に探れるソフトウェアのデモを是非ご覧ください。
ジャダイダ・アイスラー: 私が深淵なる宇宙に魅了され、超巨大ブラックホールの虜となるまで
04:19
2015/04/21
ジャダイア・アイスラーは、子供の頃、夜空に魅了され、そして今、非常に活動的な超巨大ブラックホールを研究する天体物理学者です。このトークで、アイスラーは、私達を地球から何兆キロ遥か彼方へといざない、地球に向かって強力な粒子のジェットストリームを放っている、太陽の10億倍から100億倍までもの質量を持った超巨大天体を私達に紹介します。
ナタリー・キャブロール: 火星は生命の起源の謎を解き明かすのか?
16:02
2015/04/20
他の惑星の生命と言えば、小さな緑の宇宙人を想像しがちですが、実際には微生物である可能性が高いでしょう。惑星科学者のナタリー・キャブロールが、私たちに教えてくれるのは、火星の微生物探査の内幕です。この探査は意外にも、アンデス山脈の隔絶した地にある湖で行われています。空気は薄く、大地は紫外線に晒されるこの極限環境が、35億年前の火星に似ているためです。この環境に、どうやって微生物が適応しているかを理解すれば、火星のどこを探査すれば良いかが、わかるかもしれません。そして、微生物が進化を遂げて、文明が成立する一方で、死に絶えてしまう場合がある理由を知る手がかりを与えてくれるでしょう。
フレッド・ヤンセン: 彗星に着陸する方法とは
17:51
2015/04/09
ロゼッタ計画の責任者フレッド・ヤンセンは、67P、別名チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に、2014年見事に探査機を着陸させました。驚嘆と笑いに満ちたヤンセン氏の話のなかで、彼は、着陸機「フィラエ」を地球から5億km離れた彗星に下ろすために行った複雑な計算について触れています。また、そこに至るまでに撮影された、見事な写真も披露しています。